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JRなど来月末、宮島口フェリー乗り場移動

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JRなど来月末、宮島口フェリー乗り場移動

 広島県を代表する観光地・宮島(廿日市市)に渡るフェリーの乗り場が10月末、現在置から移動する。厳島港の港湾整備による埋め立てに伴い、「JR西日本宮島フェリー」「宮島松大汽船」の2社とも、宮島口側の桟橋を数十メートルずらす。

 厳島港は宮島側の胡町地区と本土側の宮島口地区に分かれている。今回の埋め立ては宮島口地区に新たな旅客ターミナルを整備する用地を確保するためで、事業費約50億円で昨年8月に着工した。約1ヘクタールを埋め立て、岸壁を約50メートル沖出しする計画で、平成31年度の完成を目指している。

 最も西側の1工区は今年6月に完了、現行のフェリー桟橋部分を含む2工区は近く着工する。2工区の埋め立ては29年春に完了し、2社のフェリーが発着できる統合桟橋が整備される予定。それまでの約2年半、JRの桟橋は現在位置から約70メートル離れた1工区沖に、松大の桟橋は東に約60メートル離れた埋め立て前の3工区に設置する。乗降位置が変わるのは、JRが10月29日始発から、松大は翌30日始発からとなっている。

 宮島口-宮島のフェリー航路は、宮島を訪れる年間約400万人の観光客のほとんどが往復とも利用し、2社で延べ約800万人が乗船している。しかし、宮島口側の桟橋は所有する2社がそれぞれ管理しており、屋根がないことや乗船経路の分かりにくさ、施設の老朽化などが指摘されている。

 さらに、現行ターミナルが狭いことや海辺の景観を楽しむ空間の不足、観光バスの乗降スペースがないことなどの課題もあり、今回の港湾整備事業はそれらの課題を解決するために進められている。