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伊賀市庁舎移転 市議会、条例案を可決 三重

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伊賀市庁舎移転 市議会、条例案を可決 三重

 伊賀市庁舎の移転計画をめぐり同市上野丸之内の現在地から約2・5キロ南東の同市四十九町の県伊賀庁舎隣接地に移転する条例案が11日、市議会で可決した。市は10月初旬から新築移転のため設計案の発注など具体的な建設に向け計画を進めるが、移転に反発する市民団体は岡本栄市長に対しリコール運動も明らかにするなど今後も曲折が予想される。

 移転案をめぐる審議は、「移転新築することで防災拠点としても機能する」とする賛成意見に対し「移転に伴う交通インフラ整備に多大な費用がかかる」とする批判などで論戦が白熱。採決に入り、賛成16票、反対8票で、規定で出席議員24人の3分の2以上を満たし可決した。岡本市長は「議会の理解がいただけた。スピード感を持って建設を進めたい」と話した。

 一方、市民団体の木津龍平代表(上野商工会議所会頭)は「非常に残念。議会での議論が足りない。工事差し止めなどの訴訟も難しいかも知れない。市長のリコールも視野に建設阻止に向け活動を続けたい」と話した。

 市庁舎の建て替え計画は現在地で進んでいたが、平成24年11月に初当選した岡本市長が昨年末に新築移転案を打ち出した。これに、市民団体が反発。初の住民投票に発展し8月24日の開票で、自治基本条例に基づく規定で投票資格者の50%以上の投票がないため開票できなかった。

 市民団体は開票を求める条例案を市に求めたが、市は「法体系の統一性に反する」などの理由で拒否し、この日の採決に関心が集まっていた。

 移転計画は30年3月の完成を目指し、28年秋にも着工する予定。総事業費は63・7億円を見込んでいる。