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横浜市、市営地下鉄延伸へ基礎調査開始 あざみ野-新百合ケ丘間

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横浜市、市営地下鉄延伸へ基礎調査開始 あざみ野-新百合ケ丘間

新百合ケ丘駅から出発するあざみ野駅行きの路線バス。地下鉄延伸が実現すれば、時間は3分の1の11分にまで短縮される=川崎市麻生区

 横浜市が今月から、市営地下鉄延伸の事業化に向けた基礎調査を始めた。来年3月まで、現在の市営地下鉄3号線(ブルーライン)の終着駅であるあざみ野駅(横浜市青葉区)から小田急線新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)までの約7キロの区間について、ルートの検討や掘削による地質調査を行う。地元住民にとっては“悲願”である一方、採算性を疑問視する声も根強い。(古川有希)

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 今月中旬、小田急線新百合ケ丘駅前のバス停。あざみ野駅行きの路線バスには10人近くが乗り込んだ。出発後も徐々に乗客は増え、終点のあざみ野駅では20人以上が降車した。移動時間は30分強。麻生区内からあざみ野駅まで乗車した子供連れの母親は、「これから市営地下鉄に乗って中華街に行く。横浜に行くにはこのルートが一番楽だけど、地下鉄ができればもっと使いやすくなる」と話す。

 3号線延伸の計画が浮上したきっかけは、平成12年の運輸政策審議会の答申だ。あざみ野駅を起点に、同駅と新百合ケ丘駅とのほぼ中間にある横浜市青葉区すすき野付近までの区間について「27年までに開業することが適当である路線」と位置づけた。また、すすき野付近から新百合ケ丘駅までは「27年までに整備着手することが適当である路線」と答申した。

 だが、ほかの路線の整備が優先された事情もあり、3号線延伸はなかなか具体化しなかった。その後、23~25年度にかけて横浜市職員や学識経験者らで構成する検討会が鉄道整備の必要性や効果を検証。今年2月、同区間を「広域的な交通利便性の向上が期待される路線であり、かつ事業としての採算性が比較的高いことから、優先度の高い路線」と結論づけた。市も事業化を判断する調査費用として今年度予算に3千万円を計上。答申から10年以上が経過し、ついに「一歩前進」(市都市交通課)した形となった。