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神奈川県立高、実教出版の日本史教科書使用希望ゼロ

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神奈川県立高、実教出版の日本史教科書使用希望ゼロ

 学習指導要領で指導を義務付けられている国旗掲揚、国歌斉唱を「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述した実教出版(東京)の高校日本史教科書の使用を来年度に希望する県立高がゼロだったことが19日、分かった。

 同日の県教育委員会臨時会で明らかになった。昨年は当初、28校が使用を希望していたが、県教委が「(学習指導要領と)方針が異なっているため、不採択の可能性がある」として採択前に再考を促し、28校は教科書を変更した。

 県教委は今年4月と5月の2回にわたって、昨年と同様の考え方を学校側に伝達。これを受け、市民グループが、日本史教科書の選定をやり直すよう求める請願を提出していた。請願は同日の県教委臨時会で不採択となった。

 一方、川崎市では来年度の日本史の教科書採択で、市立高2校が実教出版の教科書を希望したが市教委が採択せず、両校に再考を求める措置を取った。市教委が高校の教科書で再考を求めたのは初めて。

 市教委によると、17日の臨時会で、市立橘高(全日制)と市立高津高(定時制)が実教出版の「日本史A」を希望。両校は昨年も今年度使用する日本史教科書に実教出版を希望し、採択されていた。

 市教委は、新学習指導要領移行に伴い、これまで以上に近現代史の充実を図ることを理由に、「実教出版より他社の構成の方がより川崎の高校生にふさわしいと判断した」(指導課)と説明した。

 福田紀彦市長は19日の定例会見で、「市教委の職務の中でしっかりとしたものを選んでいただいていると思っている。ルールに従ってやっていただいていると思う」と述べた。