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山形城・高麗門など復元、一般公開に多くの家族連れ

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山形城・高麗門など復元、一般公開に多くの家族連れ

 山形市が整備を進めている「史跡山形城跡」のうち、本丸への玄関口に当たる本丸一文字門の高麗門と枡形土塀の復元工事が完成した。復元部分と発掘調査中の本丸が見られる見学路が一般に開放されており、夏休み中の家族連れや観光客が訪れている。

 山形城跡は堀に囲まれた二ノ丸部分が「霞城公園」として残されており、その33・4ヘクタールが昭和61年に国の史跡に指定された。山形市は城跡を可能な限り復元し、公園内にある野球場や体育館を移転して同公園を歴史的なエリアに整備する計画を策定し、平成45年度を目標年次として事業を進めている。

 山形城は天守閣のない平城(ひらじろ)だったが、本丸の堀が埋められるなど元の姿をとどめていないことから、発掘調査を進めながら、並行して石垣、土塁、建築物などを復元してきた。これまでに建築物では二ノ丸東大手門(3年)、本丸一文字門大手橋(17年)が復元され、一文字門高麗門と土塀の復元はこれに次ぐもの。

 高麗門は本丸への玄関口となる一文字門の一部分を占め、二ノ丸から一文字門大手橋を渡ったところに位置する。間口が4・85メートル、棟高が6・98メートルで、木造切妻造。周囲をめぐる土塀は棟高2・58メートル、総延長63メートル。残っている図面などを基に高麗門は24年8月から、土塀は25年6月から工事を行っていた。総工事費は合わせて約1億5400万円。

 公園の中心部に昔をしのばせる建築物ができたことで、城跡らしい雰囲気が漂い、大勢の人たちが見物に訪れている。市公園緑地課は「まずは本丸の堀を復元し、本丸部分が一目で分かるようにすることを目指している。スポーツ施設の移転も容易ではないので、少しずつ着実に進めていきたい」と話している。

 見学路の開放時間は8月中が午前9時半~午後5時、9月から10月までが午前9時半~午後4時。