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違法薬物所持容疑で前県議逮捕、県政界に衝撃 神奈川

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違法薬物所持容疑で前県議逮捕、県政界に衝撃 神奈川

 「驚きとともに強い怒りを覚える」「県民を裏切る行為」-。規制対象となっている指定薬物を所持していたとして、薬事法違反容疑で前県議の横山幸一容疑者(41)=横浜市鶴見区下末吉=が逮捕されてから一夜明けた17日、県政界に衝撃が広がった。県議時代には脱法ドラッグの対策強化を求めて先頭に立つなどしていただけに、政界関係者からは憤りの声が噴出した。

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 横山容疑者は8期務めた元県議会議長の祖父・哲夫氏の地盤を引き継ぎ、横浜市鶴見区から自民党公認で平成19年に立候補して初当選した。2期目に入っていたが、「体調不良」を理由に辞職願を提出し、8日の県議会本会議で許可されたばかりだった。県議会厚生常任委員長を務めていた24年7月には「脱法ハーブ対策の推進強化を求める意見書」を県議会に提出して可決されていた。

 黒岩祐治知事は「信じられない思いだ。県民を裏切る行為で絶対に許されない」と憤る。県議会で横山容疑者は、東日本大震災で発生した被災地のがれきを「県内でも受け入れるべきだ」とただすなど、「非常にまじめで実直な印象だった」(黒岩知事)という。

 しかし、周囲では2年ほど前から横山容疑者の異変に気付き始めていた。「精神的に不安定で入院もしていた」(自民党県議)といい、大量の精神安定剤が入った袋を持ち歩いていたことから、同僚議員の間では過剰摂取を心配する声も上がっていた。不眠症に伴う睡眠薬服用の影響からか議場で眠る姿も見られ、議会も休みがちだったという。

 横山容疑者は地元で携わる保育園経営に関し、金銭の工面などの悩みを漏らすこともあり、「議員と保育園経営との両立が難しかったようだ」(同僚議員)。

 自民党県連の竹内英明幹事長は「自民党の仲間も(横山容疑者に)負担をかけないように支えてきたつもりだ」と指摘した上で「来春の統一選への影響も出てくるだろう」と話した。

 一方、横浜市の林文子市長も「本当に驚いた。驚きとともに強い怒りを覚える。どうしてこのようなことをしたのか」と激しく批判した。