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石の宝殿及び竜山石採石遺跡の国史跡指定、文科相に答申 兵庫

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石の宝殿及び竜山石採石遺跡の国史跡指定、文科相に答申 兵庫

 国の文化審議会は20日、高砂市阿弥陀町生石(おうしこ)などの「石の宝殿及び竜山石(たつやまいし)採石遺跡」を、国の史跡に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。県内の史跡は計51件となる。

 竜山石は加古川河口近くの竜山周辺で産出する凝灰岩(ぎょうかいがん)で、加工に適した適度な硬さと粘りがある。同遺跡では、古墳時代から現代まで約1700年にわたり採石が続き、仏教関係の石造物のほか、建築物の土台や外壁などに用いられてきた。全体で162カ所、約67万平方メートルの採石遺構のうち31カ所、約11万平方メートルが史跡に指定される。

 石の宝殿は竜山石の岩盤から削り出された巨石遺構で、幅6・5メートル、高さ5・6メートル、奥行き5・6メートル、重量推定456トンの直方体。後面に屋根型の突起部がある。制作した人物や目的などははっきりとせず、7世紀に造られたとする説が有力という。現在は生石神社のご神体となっている。

 古代以前の採石遺跡が指定されるのは全国で初めて。採石遺跡としては大坂城石垣石切丁場跡(香川県)などに次ぎ3例目。

 県文化財課は「時代をまたいで、人間が石を切り続けてきた技術の変遷を追うことができる貴重な史跡」としている。