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平和願いアンネのバラ植樹式 杉並の中央図書館

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平和願いアンネのバラ植樹式 杉並の中央図書館

 都内の公共図書館などで「アンネの日記」や関連書籍が破られた事件を受け、平和を願ったアンネの思いを広げようと、杉並区の区立中央図書館(同区荻窪)で「アンネのバラ」の植樹式が行われた。

 式にはルツ・カハノフ駐日イスラエル大使とフィリップR・ローゼンフェルド日本ユダヤ教団会長、区立高井戸中学校3年、鈴木千学君らが参列。約100人が見守る中、高さ約30センチの苗8株を植えた。

 アンネのバラは、フランク一家がオランダの隠れ家で暮らした当時、アンネが屋根裏から眺めていた野バラ。大戦後、品種改良され、アンネの父、オットー氏に贈られた。昭和50年、同中学校がアンネの日記の読書感想文集をオットー氏に送付。返礼に3株のバラが届き、生徒や地域の人たちが大切に育て、現在、約140株まで増えている。

 杉並区では、13館中11館で121冊が引き裂かれ、事件を風化させないよう、区立図書館全館へバラを植えていくことが決まった。

 カハノフ大使は「多くの人がアンネの平和を思う気持ちを大切にしていることに感銘を受けた。アンネも空から見ていてくれたのでは」と話し、鈴木君は「平和を願うだけでなく、思いを原動力に行動する」と決意を示した。