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入居者が決まったのだ 赤塚不二夫さんゆかりの「紫雲荘」2期生決定 東京

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入居者が決まったのだ 赤塚不二夫さんゆかりの「紫雲荘」2期生決定 東京

 漫画家、赤塚不二夫さんが住んだアパート「紫雲荘」(東京都豊島区南長崎)に、プロの漫画家を目指す2人が入居することが決まった。街ぐるみで漫画家志望の若者を応援するプロジェクトの2期生に選ばれ、今後は家賃補助などの支援を受けながら、“聖地”でプロの道を目指す。

 入居するのは、名古屋市の梶川岳さん(23)と小平市の姫野裕忠さん(25)。2、3月に候補者を募り、多数の応募の中から面接などで選ばれた。2人は最長3年間、家賃4万円の半額を地域の人らで作る「トキワ荘通り協働プロジェクト」から補助を受けるほか、紫雲荘で開かれる漫画家のワークショップを優先的に受講できる。

 紫雲荘は昭和34年、多くの人気漫画家を輩出した「トキワ荘」のそばに建てられた。トキワ荘の住人だった赤塚さんは翌年7月、もう一つの仕事場兼住居として紫雲荘に部屋を借り、ギャグ漫画「ナマちゃん」などを執筆してきた。

 入居条件は独身男性のため、アシスタントだった先妻の登茂子さんとの結婚を機に36年10月に転居。現在、赤塚さんが住んでいた部屋は机やペンを置いて当時の様子を再現し、年2回特別公開されている。

 今回の取り組みは、紫雲荘を利用して漫画家を目指す若者に創作活動に打ち込める環境を与えようと、平成23年から始まったもの。漫画家の聖地である紫雲荘の2部屋を活動の場として貸し出し、同年には1期生2人が誕生した。

 2期生2人は、6月中には紫雲荘に入居をするという。梶川さんは「2期生に選ばれ光栄に思う。結果を出せるように頑張りたい」。姫野さんは「漫画に夢中だった小さな頃の自分に喜んでもらえる漫画家になりたい」と抱負を述べた。

 トキワ荘通り協働プロジェクトのメンバーで、紫雲荘の大家、大山朱実さん(59)は「3年間ここで切(せっ)磋(さ)琢(たく)磨(ま)し、自分の道を見つけてもらえるような支援をできれば」と話した。