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台風被災の栗東・五百井神社「例大祭」 滋賀

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台風被災の栗東・五百井神社「例大祭」 滋賀

 ■子供みこし担ぎ、まちに明るい声

 昨年9月の台風18号で、境内が深刻な被害を受けた栗東市下戸山の五百井(いおのい)神社の例大祭が5日、行われた。被災して修理を終えた子供みこしを地元の小学生らが担ぎ、被害の爪痕が残るまちに明るい声を響かせた。

 栗東市は昨秋の台風で、1人が亡くなり住宅17棟が全半壊するなど、甚大な被害を受けた。平安時代には創建されていた記録のある同神社も、裏山の土砂崩れで本殿や拝殿など境内の建物がほぼ全壊。今も山肌には爪でひっかいたような斜面崩落の跡が残り、境内には土砂やがれきが散乱している。

 このため、神社の300メートル南にある御旅所に本殿を移す神事をおこなって仮本殿とし、氏子たちが祭礼を続けている。

 春の例大祭は例年、大人が担ぐみこしと子供が担ぐみこしの2基が地域を練り歩く。しかし、みこし蔵も被災したため大人みこしは大きく損傷。子供みこしも一部壊れたが、簡単な修理で祭りに間に合った。

 祭りでは、小学生ら120人が子供みこしを担ぎ、「わっしょいわっしょい」と元気な掛け声とともに約1キロを練り歩いた。みこしが到着した御旅所で神事が営まれ、住民らが地域の安全や神社の復旧などを祈願した。氏子総代の青地勲さん(72)は「社殿の復旧方法を検討しているが、実現はまだ先。とりあえず例大祭ができてよかった」と話していた。