浜岡原発で休日想定訓練 4年ぶり、少ない人手で初動対応 静岡 - 産経ニュース

浜岡原発で休日想定訓練 4年ぶり、少ない人手で初動対応 静岡

緊急事態対策本部では通知を受けた社員らが順次合流し、対応に当たっていた=11日、御前崎市佐倉(石原颯撮影)
中央制御室を模したシミュレーターで事態の把握に追われる運転員ら=11日、御前崎市佐倉(石原颯撮影)
 中部電力は11日、浜岡原子力発電所(御前崎市)で休日に大規模な被害が出たことを想定した防災訓練を実施した。本店をはじめ支店社などから総勢約490人が参加し、緊急事態の初動対応に当たった。同原発では毎年2回、災害などを想定した訓練を実施しており、休日を想定した訓練は平成26年以来4年ぶり。
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 防災訓練は稼働中の浜岡4号機に異常が発生したことを想定し、午前9時ごろに警報が鳴り響いた。中央制御室を模したシミュレーターでは当直対応をしていた運転員が原子力制御盤などの各種メーターを確認。給水ポンプの故障で4号機が停止したことを名古屋市の本店に報告し、緊急事態対策本部の設置を要請、建屋内にいる社員に避難を促すアナウンスも入った。
 訓練はシナリオを事前に開示されずに実施。社員らは給水喪失による原子炉停止から除熱機能の喪失、注水機能の喪失と徐々に悪化していく事態の対応に追われた。最終的に炉心が損傷に至り、格納容器の破損を食い止めて事態を収束させるまでの初動対応訓練が行われた。
 同原発内に設けられた緊急事態対策本部には一斉呼び出しシステムからの通知を受けた社員らが順次合流し、迅速に情報を収集しながら対応。休日を想定しているため、本来は本部長となる発電所長が本部に到着するまでプラント部長が代理で指揮を執るなど、本番さながらに展開された。
 南海トラフ地震の発生が懸念される中、浜岡原発ではこれまでも訓練で同地震を想定。人員が手薄な深夜時間帯や休日に地震が発生する可能性もあるため、中部電力の小高敏浩専門部長は「(今回の訓練は)人数が少ない中でプラントの状態確認、通報、連絡などを迅速かつ正確に行うことが重要だった。訓練を繰り返し行うことで習熟度を上げ、近隣住民に安心してもらいたい」と強調した。