ふるさと納税、狭山市が妙案 ブルーインパルス見物の特等席、庁舎の屋上開放 埼玉

 
ふるさと納税の返礼品として提供された狭山市役所庁舎屋上の観覧席から「ブルーインパルス」の曲技飛行を見る人たち=平成29年11月(市提供)

 航空自衛隊入間基地がある埼玉県狭山市は、ふるさと納税の返礼品として、基地航空祭の目玉となっているアクロバット飛行が観覧できる“特等席”を提供している。場所は、眼下に基地が広がる市庁舎の屋上。高額な返礼品が問題となる中、地域性を生かして実際に足を運んでもらう例として話題になっている。

 入間基地で11月3日の「文化の日」に開かれる「入間航空祭」には、例年約10万~30万人が詰めかける。一番人気は、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の曲技飛行。だが、基地内は混雑しており、落ち着いて観覧できる場所は少なかった。

 市は平成28年から、ふるさと納税の寄付者に普段立ち入り禁止の庁舎屋上を開放。5万円以上で高層棟(8階建て)、2万円以上で低層棟(3階建て)から観覧できるようにした。基地を見下ろす絶好のロケーションで、先着で高層棟65人、低層棟100人の観覧席は毎年ほぼ満席となっていた。

 特に今年はツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で「地域特性を生かしたアイデア」「花火大会などにも応用できるのでは」と評判になり、寄付や問い合わせが増加。8月24日に満席となったため、35席増やしたが、それも翌25日には埋まった。

 市担当者は「これほどの反響は初めて」と驚く。「モノの返礼品と違い、市に実際に足を運んでもらえるのが利点だ」といい、来年以降も継続する方針だ。