ドレッシング製造販売のマスコ、冷凍食品事業に参入 宮崎で新工場竣工式 - 産経ニュース

ドレッシング製造販売のマスコ、冷凍食品事業に参入 宮崎で新工場竣工式

冷凍食品の新工場前で竣工式が行われた=宮崎市赤江のマスコ本社
 ドレッシング製造販売のマスコ(宮崎市、守谷健吉社長)が冷凍食品事業に参入する。本社敷地内に新たな冷凍食品工場を完成させ、10日には竣工(しゅんこう)式が行われた。マスコが南九州で展開する居酒屋チェーン「恵屋」の看板メニュー、焼き鳥を冷凍加工し、海外にも販路を拡大させ、新たな収益の柱へと成長させる。(谷田智恒)
 「思った以上に素晴らしい工場だ。社員の総力を結集して宮崎自慢の味を世界に発信し、多くの人々に喜んでもらいたい」
 10日の竣工式で守谷氏はこうあいさつした。
 マスコが手がける飲食チェーンは20年前の5店舗から33店舗に増えた。
 だが、このところ飲食店ではなく、自宅で酒をたしなむ「宅飲み」の需要も高まる。そこで、これまで出店できていなかったエリアでの新たな顧客を獲得しようと、冷凍食品事業への参画に踏み切った。
 新工場は木造平屋で、広さは延べ約320平方メートル。倉庫として使っていたかつてのドレッシング工場を全面的に改装した。
 冷凍食品はマイナス50度の冷凍庫で瞬間冷凍し、出荷する。ドレッシング工場と同じく、食品管理国際衛生基準「HACCP(ハサップ)」にも対応する。
 マスコが売り出す冷凍の焼き鳥は皮、もも、ぼんじり、つくねの4本セットで900円。今後も順次、店の人気メニューを追加する。ホテルやフェリーにも販路も開拓し、初年度の売り上げは6億円を見込む。
 新工場は、同社発で新事業を創出し、企業の成長を促す「インキュベーター・キッチン」としての役割も担う。
 同社は喫茶店や居酒屋など多角的に飲食事業を手がける。守谷氏は「冷凍食品は計画的に生産でき、無限の可能性を秘める。まだ食べられるものが捨てられてしまうフードロスの問題の解決に向けた研究開発も、新工場で進めたい」と語った。