群馬・みなかみ町議選 「反町長派」が大勝 前田氏が辞職願「責任取る」 - 産経ニュース

群馬・みなかみ町議選 「反町長派」が大勝 前田氏が辞職願「責任取る」

 団体職員の女性へのセクハラ疑惑が取り沙汰され、進退が注目されていたみなかみ町の前田善成町長(51)が辞職を決断した。町議会から不信任決議を受けた町長が議会を解散したことに伴う9日投開票の選挙(定数18)は、セクハラ疑惑の責任を追及した「反町長派」が大勝した。一夜明けた10日、町長は町議会事務局長宛てに辞職願を提出したが、セクハラ疑惑については「選挙の争点ではない」と強調した。
 「とにかく『親前田』か『反前田』という、白か黒かという議論が横行したのが一番の敗因だ」
 辞職願を提出後、県庁で会見した前田町長は悔しさをにじませた。
 前田町長は、不信任への賛否よりも、岸良昌前町長が推進したRDF(ごみ固形化燃料)関連事業の手続きなどをめぐる疑惑解明や「議会改革」に賛同することを前提に、9人の立候補者を擁立した。
 しかし、結果は7月の不信任決議案に賛成した前職が多く当選。反町長派が過半数を占め、最大16人に上るとみられるのに対し、町長派はわずか2人だった。
 前田町長は「(町議には)地域の代表としての役割もあると思うが、そういうものが置いていかれたかなという気持ちがある」と不満をこぼしながら、「擁立した候補者、現職議員のみなさんが落選してしまうことになった。辞職で責任を取りたい」と述べた。
 「きょうは選挙後から一睡もできていない」と憔悴(しょうすい)しきった様子で、辞職後に「出直し町長選」に挑むかどうかについては「全く考えていない」と説明した。
 その一方で、虚偽の主張で名誉を傷つけられたとして、女性を相手取って起こした訴訟を取り下げない考えを強調。質問を続けようとする報道陣を振り切って退席した。
 町などによると、前田町長の辞職願の提出に伴い、50日以内に町長選が行われる。速やかな辞職には町議会の同意が必要となる。反町長派には町議会で辞職に同意せず、不信任決議案を再度可決して失職させるべきだとの声もある。