地方で初のサイバー防護隊 熊本・陸自西部方面隊に新設へ - 産経ニュース

地方で初のサイバー防護隊 熊本・陸自西部方面隊に新設へ

 防衛省・自衛隊は陸上自衛隊西部方面隊(熊本市)に、サイバー空間への攻撃に対する防御を専門とする部隊「方面システム防護隊(仮称)」を今年度中に新設する方針を固めた。地方にサイバー対処部隊を置くのは初めて。サイバー戦力の増強を進める中国を見据え、国防の要衝である南西諸島を管轄する西部方面隊の体制を強化する。
 防護隊は通信状況の監視に加え、現場で使う野外通信システムと指揮系統に関わるネットワークに対するサイバー攻撃発生時の対処が、主な任務となる。
 サイバー防衛の中央組織には、平成26年に新設された防衛相直轄の「サイバー防衛隊」や、陸自の「システム防護隊」がある。
 ただ陸自部隊の任務では中央でサイバー攻撃を検知できない場合が想定され、対応策が課題となった。通信インフラが整っていない現場での活動が多く、無線や衛星回線を駆使し、独自の通信環境を構築するためだ。
 特に、西部方面隊は中国公船による領海侵入が相次ぐ沖縄・尖閣諸島を含め、担当エリアには通信環境がない無人島が多い。
 さらに中国側が尖閣を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定しており、偶発的な衝突に備え、サイバー専門部隊を配置する優先度が高いと判断した。
 今後、全国の通信担当の隊員から人選を進め、来年3月末までに40人規模で運用開始を目指す。全国の他の方面隊への部隊設置も順次、検討する。