自動車盗難7カ月で597件 全国ワースト3 千葉県警「必ずドア施錠を」

 

 県内での自動車盗難の認知件数が今年1~7月末に、597件と全国でもワースト3の順位となっていることが県警の調べでわかった。本県は平成28、29年も全国でワースト3を記録しており、県警は「車を離れるときは、かならずドアロックを」などと注意を呼び掛けている。(長谷裕太)

 県警によると、本県での自動車盗難の認知件数は28年に1538件、29年に1178件といずれも茨城県、大阪府に次ぐ全国ワースト3を記録している。今年は7月末までに597件(昨年同期比155件減)。減少傾向にあるが、全国的には昨年と同じ順位で推移しており、県警では「まだまだ被害を食い止めていかなければいけない」と警戒を強めている。

 盗難の発生場所の約4割は月決めなどの駐車場。暗く、防犯カメラのない場所が特に狙われやすいという。発生状況では、約27%がキーをつけたまま盗まれていたほか、自動的に車の解錠やエンジン起動ができるスマートキー(電子キー)の車に標準装備される電子式防犯システム「イモビライザー」などの盗難防止装置のない車が約8割を占めている。

 自動車盗難被害の車種別では、トラックなどの普通貨物車が約24%、トヨタ「ハイエース」が22%と被害の中心となっており、県警では「国内外で需要が高く、汎用(はんよう)性もあるからでは」と分析し、海外への密輸を目的とする組織的犯行の可能性があるとみている。

 近年では日産「スカイラインGT-R」やトヨタ「スープラ」などの海外でも高値で取引される国産スポーツカーの盗難被害も増加傾向にあるとしている。

 盗まれてから密輸するまでのスピードが早いのも特徴だ。県警によると、盗難車は盗んですぐに県内に点在する「不法ヤード」などで解体し、コンテナに積み込んで海外などに密輸する手口が多く確認されており、捜査幹部によると、盗難発生から数時間後には車体番号などが削り取られているという。そのため、「所有者の特定が困難になり、被害回復が難しくなる」と話す。

 こうした事態を受けて、県警は8月24日にZOZOマリンスタジアムで、千葉ロッテのホームゲーム前に、「隙あらば忍び寄る!依然千葉県自動車盗難多発!」などと書かれたうちわ約8千個を来場者に配布し注意を訴えたりするなどして、被害を最小限に抑えるための活動を行った。

 県警は「犯行は数分で行われる。まずは少しの時間でもしっかりと施錠する習慣をつけてほしい」と話している。

 ◆盗難を防ぐ有効な対策

▽照明や防犯カメラなどが設置された、防犯対策のしっかりした駐車場を選ぶ

▽イモビライザーやセンサー式警報装置などの盗難防止装置を設置する

▽自動車から短時間離れる場合でもしっかりとエンジンを止め、施錠をする