薬の時間をアプリでお知らせ 京都府立医大が不整脈患者向けに開発 飲み忘れを予防

 

 府立医大は、脳梗塞になるリスクが高い不整脈の一種「心房細動」の患者を対象に、薬の飲み忘れを知らせるスマートフォンアプリを開発したと発表した。10日に始める観察研究への参加者を募集している。薬の飲み忘れ予防のほか、飲み残しの薬により無駄になる医療費の削減などを目指す。

 心房細動患者向けに服薬指導するアプリの開発は国内初。早ければ来春には一般に普及させたい考えだ。

 心房細動患者は、国内で100万人ともいわれる。心房が震えて血液をうまく全身に送り出せなくなるため、血栓ができやすくなり、脳梗塞が起こるリスクが高まる。

 このため、血栓ができないようにする抗凝固薬を飲み続けなければならない。服薬を忘れると血栓ができる可能性が高まるが、実際には飲み忘れる患者も多いという。

 こうした飲み忘れを防ぐため、同医大の妹尾恵太郎助教がアプリを開発した。iPhone(アイフォーン)限定で、1日2回、服薬時間を知らせるほか、カレンダーで服薬管理ができる仕組み。また、心房細動の症状について学んだり、脳梗塞のリスクをチェックしたりする機能もある。

 妹尾助教は「患者自身の服薬管理だけでなく、担当医との情報共有もでき治療にも役立つ」と話している。

 観察研究は来年3月末までの半年間で、参加希望者は循環器内科外来への予約が必要。問い合わせは同外来(電)075・251・5030。