平安の技術駆使した逸品 神戸で明珍宗理さん作品展

 
伝統技術を現代に生かした作品が並ぶ会場=神戸市中央区

 県を代表する伝統工芸「明珍火箸(みょうちんひばし)」で知られる姫路市の鍛冶職人、明珍宗理(むねみち)さん(76)の作品を集めた企画展「明珍宗理鍛冶展」が、神戸市中央区の県公館県政資料館で開かれている。平安時代から受け継がれる技術を駆使した逸品約30点が来場者を楽しませている。11月17日まで。

 明珍家は平安時代以降、鎧(よろい)や兜(かぶと)を製作する甲冑師として活躍し、明治時代から火箸を製作。昭和40年代に入ると火箸が使われなくなったため、52代目当主の宗理さんは火箸が触れ合う音を生かして「風鈴」として売り出し、人気となった。

 会場には宗理さんが製作した火箸風鈴や花器、動物をかたどった自在置物などが並ぶ。チタン製の仏具の鈴や仏教音楽に用いられる楽器も展示されている。

 県の担当者は「伝統を守りながらも時代にあわせて変化する作品を楽しんでほしい」と話している。

 平日午前9時~午後5時、土曜午前10時~午後4時、日曜・祝日は休館。入場無料。問い合わせは県広報戦略課(電)078・362・3823。