堺市観光客、初の1000万人 古墳群人気で7%増 - 産経ニュース

堺市観光客、初の1000万人 古墳群人気で7%増

 堺市は、平成29年度に市外から訪れる観光客数の推計値が1055万5千人となり、平成11年度に調査を開始して以来初めて1千万人を突破したと発表した。29年7月に百舌鳥(もず)・古市古墳群が世界文化遺産の国内推薦を獲得したことから、周辺の施設を訪れる観光客が急増したとみられる。
 市は市内の駅の利用者数(定期利用は除く)や観光施設などで行った街頭アンケートの結果から、市内を訪れた年間の人数を推計。推計値は年々増加傾向にあり、25年度821万7千人、26年度910万4千人、27年度983万1千人、28年度989万2千人と上昇。世界遺産登録に向けた国内推薦を獲得した29年度は前年度比で約7%増の1055万5千人となり、調査を開始した11年度(434万8千人)の倍以上となった。
 一方、29年度は、古墳群の中で代表的な仁徳天皇陵古墳(堺市堺区)に隣接する大仙公園周辺の施設などを実際に訪れた人も増加。市博物館は前年度比17・6%増の16万1866人、大仙公園の日本庭園は9・8%増の10万1907人、同古墳の拝所前は17・9%増の4万8636人。国内推薦を受け、古墳群が広く知られるようになり、周辺の施設への波及効果が大きかったとみられる。
 一方、市内のホテルに宿泊する外国人の宿泊者数も年々増えており、29年度は前年度比21・7%増の24万115人を記録した。
 市博物館がゴーグル状のヘッドマウントディスプレイを装着すると、上空から望んだ古墳群の映像を観賞できるツアーを実施するなど、市は古墳群の世界文化遺産登録を目指した観光戦略を展開している。
 竹山修身(おさみ)市長はこうした取り組みについて「成果が徐々にあらわれてきた」と分析。来年に世界文化遺産登録が実現すれば、さらに観光客数が増加するとみられ、「世界の方々に堺を訪れて楽しんでいただけるようスポーツツーリズムや体験型観光など、さまざまなコンテンツを駆使して、堺の魅力発信に取り組んでいきたい」と話した。