鹿児島・浜田酒造、本格芋焼酎「だいやめ文化」を世界発信 - 産経ニュース

鹿児島・浜田酒造、本格芋焼酎「だいやめ文化」を世界発信

 鹿児島特産の焼酎を楽しみ、南九州ならではの慣習「だいやめ文化」を発信しようと、鹿児島県いちき串木野市の焼酎大手、浜田酒造(浜田雄一郎社長)が4日、ライチのような甘い風味のする本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME」を発売する。気軽に味わえる本格焼酎を通じ、世代や国境を越えて古来の焼酎文化を伝えたいとの思いを新商品名に込めた。 (谷田智恒)
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 「だいやめ」は1日の疲れ(=だれ)を、家族や友人らと焼酎の晩酌で癒す(=止める)という意味で、「だれやめ」ともいわれる。焼酎を飲み交わし、一日を無事に過ごせたことに感謝し、気持ちを新たに明日をまた迎えようというものだ。
 同社は今年で創業150周年を迎えた。そこで、浜田氏は「感動を与える一杯、だいやめ文化を世界に発信しよう」と思い立った。
 「本格焼酎を真の国酒とし、さらには世界に冠たる酒にする。まさに『焼酎維新』を起こす」。そんな強い思いで、社員一丸で新商品づくりを始めた。
 最近はウイスキーを炭酸水で割ったハイボールの人気が沸騰するなど、消費者の好みも多様化している。
 本格芋焼酎を炭酸で割ったり、それぞれの家庭で多彩な香りを味わい、飲み方を楽しめるようになった。
 そうした酒類市場の環境の変化に同社は対応した。
 県内で収穫される焼酎加工用芋「黄(こ)金(がね)千(せん)貫(がん)」を原料に、独自の熟成製法により、2週間ほどかけて加工した。そんな「香(こう)熟(じゅく)芋」で仕込むなどし、工夫を重ねた。
 同社商品研究開発室の出水翔太朗氏(29)は「果実香や花のような香りを持つ成分の量は香熟芋に由来し、一般的な芋焼酎よりも25倍も多い。それがライチのような華やかさを生み、甘くまろやかな飲み口とキレのある後味が実現できた」と語る。
 水割りやお湯割りなど幅広い飲み方で楽しめる酒質に仕上がった。和洋食ともスイーツとも相性が良い。
 焼酎の風味の微妙な違いが分かるブレンダー、大園栄作氏(42)によると、お薦めの飲み方はグラスに氷3個を入れ、同焼酎4、炭酸水6の割合で割る「だいやめハイボール」。のどごしは爽快で、から揚げとの相性も抜群だ。
 初回出荷は約6万本で、数千万円の売り上げを予定する。浜田氏は「だいやめの魅力を広め、売り上げも10億円台に乗せるまで成長させたい」と意気込む。
 アルコール度数は25度。一升瓶(1800ミリリットル)の希望小売価格は2408円。900ミリリットル入り(1269円)もある。問い合わせは浜田酒造(電)0996・21・5260。