桐生一高野球部監督、事実上の解任 成績不振に不祥事重なる

 

 私立桐生第一高校(桐生市小曽根町)で、野球部創設から30年以上監督として指揮を執り、平成11年の全国高校野球選手権大会では県勢初の全国制覇へ導いた「名将」で知られる福田治男監督(56)が交代することが31日、分かった。同校は「野球部の指導体制について総合的な判断に基づき決めた」としている。

 野球部は近年、成績不振が続き、8月には、部員に体罰を加えたとして、部長が解任された。監督交代も事実上の解任とみられる。

 8月30日に行われた野球部の保護者会で、監督の交代を報告した。1日付で今泉荘介コーチ(38)が監督に昇格し、佐藤秀太郎コーチ(35)が部長に就任する。

 野球部は甲子園に春夏通算14回出場。しかし、20年を最後に夏の甲子園から遠ざかっており、今夏の県大会は2回戦で敗退した。

 福田監督は産経新聞の取材に、「やり残したこともあるので、このタイミングでの交代は残念。選手が卒業するまで面倒を見たかったが、申し訳ない」と心境を明かした。

 1日開幕の第71回高校野球秋季県大会に出場する選手を気遣い、「とにかく新しい監督と部長を信じて頑張ってほしい」と話した。

 福田監督は桐生市出身。埼玉県立上尾高校では、選手として夏の甲子園に出場した。東洋大学を卒業後、部を創設した昭和60年に桐生第一の監督に就任。平成20年に部員の不祥事で辞任したが、翌年に復帰した。