神流川に天然アユ?大量出現

 

 藤岡市と埼玉県神川町にまたがる神水ダム下流の神流川で今夏、アユが大量出現し、釣り人たちを喜ばせている。以前はアユの漁場として栄えていたが、近年は姿を見かけることは少なくなっていた。20匹以上釣り上げた人もおり、地元では観光客誘致につながると期待感が高まっている。

 藤岡市鬼石総合支所にぎわい観光課の飯島昭夫課長によると、アユの大量出現が確認されたのは7月ごろ。大きさがそろっていないため、飯島課長は「ほとんどが天然アユではないか」と分析。「毎年出現すれば、観光課でPRしていきたい」と期待を寄せる。

 昭和43年のダム完成以降、土砂の滞留により河川の環境が変わったため、アユが育たなくなっていた。

 ダムを管理する水資源機構下久保ダム管理所(埼玉県神川町)は以前の環境を取り戻そうと、河川に砂利を戻す「土砂掃流試験」を実施。金山明広参事は「土砂掃流の取り組みが、アユ出現の一因となっていたらうれしい。今後も動向を注目していきたい」と話す。

 川の付近では友釣りに使う「オトリアユ」は売られておらず、下久保ダム上流の南甘漁協(神流町万場)などから買う必要がある。