W杯見据え「世界水準」に進化 県営熊谷ラグビー場の改修終わる - 産経ニュース

W杯見据え「世界水準」に進化 県営熊谷ラグビー場の改修終わる

 2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場の1つとなる県営熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)の改修工事が終わり、31日、報道陣に公開された。上田清司知事は8月29日の記者会見で、「日本有数のラグビー専用スタジアム。座席数が2万4千、全席個席シート完備。何よりも傾斜がしっかりしておりますので、間近に選手の動きが見られる」と絶賛した。
 平成28年12月に始まった改修で座席数を約1万5千席増やして約2万4千席とした。新メインスタンドの勾配は最大35度でフィールドを一望できる。フィールドと客席の距離も縮まり、より臨場感あふれる試合を楽しめるようになった。
 会場内の施設も新たになり、薬物検査を実施するドーピングルームや、室内に人工芝を敷いたウオーミングアップ場などが新設された。W杯に合わせて会場全体が「世界水準」になった形だ。今年度中に大型映像装置1基を追加するほか、外国人観光客向けに英語やスペイン語の案内標識を設置することも検討中という。来年6月までに約1600人収容可能な仮設スタンドも完成する予定だ。
 同会場は1日の全国高校ラグビー県予選開会式で改修後初めて使用される。試合としては10月20日のラグビートップリーグ「パナソニック対キヤノン」がこけら落としになる。
 一方、会場周辺の混雑緩和も検討されている。W杯の試合当日は約2万6千人の来場が見込まれるが、交通渋滞の解消に向け、周辺の駐車場で自家用車からバスに乗り換える「パーク&バスライド」を実施する。シャトルバスや予約制のバスの運行も計画されている。
 県ラグビーW杯2019大会課の担当者は「W杯後も全国大会や世界大会を招致し、選手や観光客に宿泊していただくことで地域活性化につなげていきたい。(同会場は)その要になる」と話す。観戦客がスムーズに市内を移動できる環境づくりは必須だ。
 来年9月に始まるW杯では、ロシア対サモア(9月24日)、ジョージア対ウルグアイ(同29日)、アルゼンチン対アメリカ(10月9日)の3試合が同会場で予定されている。チケットの一般発売は今月19日から始まる。