外部人材で収益向上 仙台市、中小企業に派遣 - 産経ニュース

外部人材で収益向上 仙台市、中小企業に派遣

 仙台市は新たな事業開発などを望む市内の中小企業に、高いビジネススキルを持つ人材を選び、一定期間派遣してノウハウを伝えて収益向上に結びつける事業を来月から実施する。これに向けた会合が30日、市役所で行われた。市によると、こうした取り組みを行うのは政令指定都市で初めてという。
 企業支援に携わるのは、ベンチャー企業経営経験者や大企業の管理職経験者などの豊富な経験や能力を持った人材。支援対象の企業は同市内に主な事業所があり、新規事業に意欲を持つ企業3社で、マーケティング会社「epi&company」▽保険代理店「KSB」▽印刷会社「今野印刷」に決まった。それぞれに派遣する3人の選定は東京の経営コンサルティング会社があたった。
 3人はいずれも首都圏で活躍しているといい、9月以降、来年3月まで、企業を訪れたりインターネットを活用して新規事業の立ち上げを支援。3年後に3社の収益増加額が計6千万円以上となることを目指す。
 市の事業予算は約1420万円。人件費は支援を受ける企業側が支払う。
 学生と東北での就職先を合致させる事業を興したいという「epi&company」の松橋穂波社長(28)は「自分の貯金で始めた小さな会社で、やり方が分からない部分がある。今回仙台、東北に成果を残したいという思いで応募した。支援していただき成長していきたい」と希望を語った。
 同社に派遣される宮川洋さん(68)は広告代理店大手の博報堂で長らく勤務し、定年後は他企業での支援経験も持つ。
 「就職情報は東京、大阪の企業ばかりに集中しているが、学生の7割は地元での就職を望んでいる。インターネットを使って学生側が地元の中小企業に個人広告できる方法を一緒に考えたい。魅力を際立たせるアドバイスができれば」と話した。