埼玉県内の教職員、また不祥事 遠い信頼回復 根絶策も…わいせつで22歳免職 - 産経ニュース

埼玉県内の教職員、また不祥事 遠い信頼回復 根絶策も…わいせつで22歳免職

 県教育委員会は29日、未成年と知りながら少女(16)にわいせつな行為をしたとして、川越市立南古谷小学校の上田翼教諭(22)を免職にするなど懲戒処分2件を発表した。県教委は7月、不祥事を根絶するため「アクションプログラム」を策定したが、教育行政への不信感は膨らむばかりだ。
 上田教諭は7月4~6日、ツイッターを通じて知り合った少女と川越市内のホテルに泊まり、複数回にわたりキスをしたり、胸を触ったりした。県教委の事情聴取に対し「いけないことだという自覚に欠けていた。自分の欲求が勝ってしまった」などと話しているという。
 今年度に入り県教委が決めた懲戒処分は29日の処分を入れて5件。うち4件がわいせつ事案だ。
 さいたま市内の小学校に通う子供をもつ30代の女性は「(不祥事を起こす教職員は)一部なのだろうが、正直言って信頼できない」と憤る。
 教職員の懲戒処分件数も平成27年度に急増。県教委は「(急増は)認識しているが、その原因がはっきりつかめていない」と頭を抱える。
 危機感を抱く県教委は24日、県内の市町村教委の教育長を集めて臨時の会議を開き、研修の充実などを盛り込んだ「アクションプログラム」の周知を徹底した。小松弥生教育長は会議で「研修をしても『自分には関係ない』と思っているのではないか」と意識改革を求めた。9月4日には県立高校の校長らを集めて不祥事をなくすよう念を押す。
 小松教育長は29日の懲戒処分を受けて「信頼回復のため市町村教育委員会、学校と一体となって不祥事防止に全力を尽くす」とのコメントを出したが、信頼回復への道のりは険しい。(大楽和範)