さくらももこさん死去 「明るい子だった…」地元“小池君の父”しんみり 静岡 - 産経ニュース

さくらももこさん死去 「明るい子だった…」地元“小池君の父”しんみり 静岡

 漫画やテレビアニメとして大ヒットした「ちびまる子ちゃん」の作者で、乳がんのため53歳で死去したさくらももこさんに対し、訃報から一夜明けた28日も早すぎる死を惜しむファンや関係者の声が相次いだ。
 静岡市の田辺信宏市長は同日取材に応じ、「突然のことで非常に残念。市の誇りと思っており多大なる貢献をしていただいた」と悼んだ。
 さくらさんはこれまでも同市にイラストやPRソングの歌詞を提供しており、今月にはまるちゃんと富士山や駿河湾を描いたオリジナルデザインのマンホール蓋を寄贈したばかり。こういった功績から同市はこの日、さくらさんを追悼する献花台を葵区役所に設けた。29日には清水、駿河の両区役所と市の東京事務所(千代田区平河町の日本都市センター会館内)にも設置する。
 また、さくらさんが生まれ育った清水区入江地区の“ご近所さん”も故人をしのんだ。
 生家近くに住み、娘がさくらさんの姉と同級生という自営業男性は「想像もしていなかったのでびっくりした。さくらさんが高校生の頃、いつも2階の部屋の明かりがついていたので、勉強でもしているのかと思ったら漫画を描いていて、お母さんが『漫画ばっかり描いて』と怒っていた」と当時を懐かしみ、「何とかしてさくらさんの素晴らしい遺産を残していきたい」と語った。
 漫画に“小池君のお父さん”として登場する小池二三夫さん(79)は「高校生の頃から何も変わらずそのまま大きくなったような明るい子だった」と声を落とした。
 静岡市清水区の清水港に隣接する商業施設「エスパルスドリームプラザ」には、ファンの聖地ともいえる「ちびまる子ちゃんランド」がある。28日午前には同所の前にさくらさんをしのぶ記帳台と献花台が設けられ、訃報を知ったファンが次々と駆けつけた。
 同区の望月澄子さん(57)と孫の唯衣ちゃん(6)はちびまる子ちゃんが大好き。昨夜「ちびまる子ちゃんを描いている人が亡くなったんだよ」と聞かされた唯衣ちゃんが行きたいとせがんだという。澄子さんは「ご近所の有名人として親近感を持っていた」と肩を落とし、唯衣ちゃんは覚えたての漢字でさくらさんへの感謝をつづっていた。
 運営会社ドリームプラザの大井一郎社長は「2年ほど前にお会いしたときには変わらずお元気だったのに、言葉にならない」と沈痛な表情。外国人観光客比率は施設全体では2%ほどだが、ちびまる子ちゃんランドでは3割まで跳ね上がるという。大井社長は「ちびまる子ちゃんは日本の古き良き時代を描いた漫画・アニメとして台湾を中心に広く知られている。さくら先生は清水の顔であり、これからもまるちゃんを大切なコンテンツとして守っていく」と誓っていた。