29年度、山梨県の児童虐待相談件数 困難事例が5年連続増 - 産経ニュース

29年度、山梨県の児童虐待相談件数 困難事例が5年連続増

 県が発表した平成29年度の児童虐待相談件数で、育児放棄や性的虐待など児童相談所の対応が必要な「困難事例」が24年度以降、5年連続で増加していることが分かった。被害児童は18歳未満。相談総数は前年度比16・2%減の1290件と4年ぶりに減少に転じた。
 困難事例は146件で前年度比4件増。5年前の50件の3倍近くとなった。県子育て支援課は再婚後の連れ子への差別、両親間のドメスティックバイオレンス(DV)、子供の発達障害などをあげ、「困難事例に至る理由の多様化が背景にあるのではないか」としている。
 一方、相談総数の減少について同課は、28年1月に埼玉県狭山市で3歳の女児が児童虐待によって死亡した事件を機に、同年度は相談が一気に1538件に伸びたと指摘。この反動減が一因との見方を示した。
 ただ、29年度は27年度の1227件を上回っており「依然、高水準が続いている」としている。
 相談のうち、児童相談所分が757件、市町村分が533件。相談経路別では警察317件、近隣知人151件、学校134件、家族121件、福祉事務所68件-などとなった。
 被害児童は小学生409件▽0~3歳未満324件▽3歳~就学前292件-の順で、小学生以下が全体の約8割を占めた。虐待者は実母548件、父母両方367件、実父241件などだった。
 相談内容のうち、言葉の暴力など心理的虐待が最も多く667件。次いで、育児放棄など370件▽身体的虐待246件▽性的虐待7件-などとなった。