ヌルリ逃げても「戻っておいで」 津で小学生がウナギ放流

 

 ウナギの食文化を次の世代に伝えていこうと、津市の「津うなぎ専門店組合」は27日、県内の小学生らを招き、同市の阿漕浦海岸でウナギの放流を行った。子供たちは「卵を産んで元気に戻ってきてね」などと声をかけて80匹のウナギの成魚を海に放した。

 かつて養鰻業が盛んだった同市には現在も約20の専門店があり、そのうちの5店舗でつくる同組合が4年前から行っている。

 この日は県内を中心に小学生と保護者ら計約65人が参加した。放流の前にはウナギの生態などをクイズ形式で学ぶ勉強会も行われた。勉強会には同市の前葉泰幸市長も駆け付け、「市民に愛されているウナギをPRしていきたい。自然環境にも興味をもってほしい」と呼びかけた。

 放流では、子供たちがウナギを容器から1匹ずつ手づかみで取り出して波打ち際へ運んだ。初めて触るウナギに悪戦苦闘する姿も見られたが、名張市立薦原(こもはら)小学校6年の奥村梨桜さん(11)は「ヌメヌメしてたけど慣れたら大丈夫。いつか帰って来てほしい」と話していた。