「黒糖焼酎の味わいを世界に」 米の国際鑑評会で奄美・町田酒造里の曙ゴールドが最高金賞 

 
「里の曙ゴールド」を手にする町田酒造の中村安久社長

 奄美大島の黒糖焼酎に、海外から熱い視線が注がれている。今年5月、米ロサンゼルスで開かれた国際鑑評会で町田酒造(鹿児島県龍郷町)の黒糖焼酎「里の曙ゴールド」が、焼酎部門の最高金賞に選ばれた。同社の中村安久社長は「黒糖焼酎の上品な味わいを世界に広め、奄美大島の知名度を高めていきたい」と語った。

 鑑評会「ロサンゼルス国際スピリッツコンペティション」は、79年の歴史を持ち、蒸留酒の品評会として世界的な影響がある。

 今年はブランデーやジン、焼酎など9部門に、27カ国・地域の142社が参加した。

 町田酒造は、黒糖焼酎3種類を出品した。このうち最高金賞に選ばれた「里の曙ゴールド」は、樫の樽(たる)で長期貯蔵した減圧蒸留と常圧蒸留の製品を、独自の配合でブレンドした。アルコール度数は43度と高く、黒糖の濃厚で上品な味わいが特徴。部門賞だけでなく、ウイスキーやテキーラなど出品された全402点の中でも、3位に入った。

 米国ではショットグラスに入れてストレートで飲むのが人気だという。

 同鑑評会では、奄美の黒糖焼酎が高く評価された。

 他に町田酒造が出品した「NANKAI SHOCHU」「里の曙原酒」に加え、弥生焼酎醸造所の「弥生ゴールド」、喜界島酒造「キャプテンキッド」の計4品が金賞に選ばれた。

 サトウキビを原料とする黒糖焼酎は、奄美群島の27の酒造会社が手掛ける。鹿児島県酒造組合奄美支部は、販路開拓委員会を設立し、黒糖焼酎の海外展開に乗り出したばかりだ。

 町田酒造の中村社長は「鑑評会で結果を出すことができ、自信を持って海外に商品をPRできる。島全体で販路拡大につなげたい」と語った。

 国税庁などによると、昨年の米国向け酒類輸出額は前年比17・7%の約120億円で、大半が日本酒だった。焼酎は3・7%にとどまっている。