ブランド力強化に期待 仏コンクールで大分・中野酒造純米酒と八鹿酒造にごり酒に最高賞  - 産経ニュース

ブランド力強化に期待 仏コンクールで大分・中野酒造純米酒と八鹿酒造にごり酒に最高賞 

「ちえびじん純米酒」と賞状を手にする中野酒造の中野淳之社長
 フランスで開催されたコンクールで、九州の日本酒が、相次いで高評価を得ている。海外で日本酒ブームが続く中、九州の蔵元のブランド力が強化されると関係者は期待する。
 7月にフランスで授賞式が開かれた「Kura Master(クラマスター)」では、大分県杵築市の中野酒造の「ちえびじん純米酒」が650点の中で最高賞となった。にごり酒部門では同県九重町の八鹿酒造の「八鹿にごり酒」が最高賞を獲得し、大分の老舗蔵元がダブル受賞した。
 クラマスターは日本酒の海外普及を目的に開かれ、今年が2回目。フランス人のソムリエを中心とする58人が審査した。昨年の最高賞は佐賀県小城市の天山酒造で、審査員特別賞に熊本県和水町の花の香酒造が選ばれるなど九州勢の活躍が目立つ。
 明治7(1874)年創業の中野酒造は従業員8人の小さな蔵元。「ちえびじん」は、6代目の中野淳之社長(38)が手塩にかけ、平成21年に誕生した銘柄だ。地下約200メートルからくみ上げた良質な水や地元の契約農家が作る酒米「山田錦」と素材にこだわり、丹念に仕上げた。
 中野氏は「美食の国で評価されたのは地元農家や社員のおかげ」と強調する。大分の多様な郷土料理に合うような甘みと酸味を追求した結果、フランス料理にも合う酒になったと分析する。
 一方、八鹿酒造の「にごり酒」は、九重連山の伏流水と地元米を原料に、発酵したもろみを目の粗い綿布でこす伝統製法を用いるなど、全て手作業だ。麻生益寛経営企画部長(35)は「フランス人の味覚と九州の日本酒は相性が良い。九州一丸となって、日本酒を海外にアピールしていきたい」と語った。