加藤友三郎の銅像建立10周年で記念祭 顕彰会、広島市に寄贈 - 産経ニュース

加藤友三郎の銅像建立10周年で記念祭 顕彰会、広島市に寄贈

 県出身で初めて首相になった加藤友三郎(1861~1923年)の功績をたたえる銅像が、広島市中区の中央公園に建立されてから10周年を迎え25日、市内で節目を祝う記念祭が開かれた。海軍出身ながら、第一次世界大戦後、欧米と協調して軍縮を断行したことで知られる加藤。所有者のNPO法人「加藤友三郎顕彰会」(広島市東区)がこの日、市に銅像を寄贈し、今後連携して功績をさらに広めることを誓った。
 記念祭には、顕彰会の会員や経済界などから約90人が出席し、加藤の功績を振り返った。銅像の寄贈を受けた市からは、「軍縮を進め、市の目指す平和の進展に大きな役割を尽くした郷土の誇りだ。今まで以上に大切にしたい」とする松井一実市長のメッセージが披露された。
 加藤は広島市出身。海軍大臣だった大正10~11年、ワシントン軍縮会議に首席全権として出席し、軍内部の強い反対を抑えて海軍の縮小を進めた。同年の首相就任後も軍縮に取り組んだが病に倒れ、在任中の12年8月24日に62歳で死去した。
 銅像は昭和10年、比治山公園(南区)に建立されたが、戦時中の18年に金属供出により撤去された。没後80年(平成15年)を迎えて市民有志により復元の機運が高まり、募金を集めて平成20年8月に中央公園に再建。顕彰会を結成し、銅像の管理や功績を伝える取り組みを続けてきた。
 記念祭には、やしゃごの加藤健太郎さん(46)も東京から駆け付け、「時代が大きく変わる中での加藤の先見性やぶれないリーダーシップは、今の私たちに示唆を与えてくれる」と語った。顕彰会の土肥博雄理事長(73)は「加藤の功績は会だけでなく社会の人たちと共有しなければならない。今後は市と一体となって広めていきたい」と力を込めた。