七夕の和歌、古式ゆかしく 京都・冷泉家で「乞巧奠」 - 産経ニュース

七夕の和歌、古式ゆかしく 京都・冷泉家で「乞巧奠」

 和歌の家で知られる冷泉家の七夕祭「乞巧奠(きっこうてん)」が25日、京都市上京区の冷泉家住宅(重要文化財)で行われ、古式ゆかしい伝統行事を門人らが楽しんだ。
 旧暦の七夕に合わせて営まれ、藤原俊成・定家から続く同家にとって最も重要な行事の一つ。牽牛と織姫に供物を供え、技芸の上達を祈る。この日は庭に「星の座」と呼ばれる祭壇がしつらえられ、山海の幸や楽器などが供えられた。
 夕闇が迫るなか灯台に火がともると儀式がスタート。雅楽の演奏に続いて和歌を披露する「披講(ひこう)の座」などが行われ、狩衣(かりぎぬ)と袿袴(けいこ)に身を包んだ男女が、天の川に見立てた白い布を挟んで向かい合い、歌を送り合った。
 あらかじめ出される今年の兼題は「七夕雲」。冷泉為人当主の和歌などが披露されると、参加者らは静かに聞き入っていた。