大曲の花火を4Kで体験 資料館「はなび・アム」開館 - 産経ニュース

大曲の花火を4Kで体験 資料館「はなび・アム」開館

 甲子園での金足農の活躍をたたえ、チームカラーの紫をあしらった約200発も夜空を彩る今年の「大曲の花火」(全国花火競技大会、大仙市)が25日にせまった。そんな花火の神髄を体験できる花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」が大仙市に開館した。同市が収集した関連の資料、約1万4千点を収蔵、花火の迫力を体験できる4K映像のシアターも併設した。歴史や経緯を網羅した本格的な花火資料館は全国的にも珍しく、観光客らでにぎわっている。(藤沢志穂子)
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 今月5日に開館した「はなび・アム」は花火とミュージアム(博物館)をかけあわせて名付けられた。県のPRイベントとして明治時代後期に始まった大会が、日本有数の競技大会に発展した経緯を紹介している。
 明治43(1910)年の第1回目のプログラムなど、民間から提供された貴重な資料を展示するほか、花火の歴史や仕組みを解説。花火玉の模型を使い、自分でデザインした花火の打ち上げを試せるほか、4K映像の4面スクリーンで、昨年の大会を体験できるシアターを併設。昭和57(1982)年から昨年までの大会を記録したアーカイブ映像も視聴できる。
 「大曲の花火」は今年で92回目。毎年、70万人以上が訪れるが、関連施設はこれまでなかった。大仙市と市商工会、大曲商工会議所が平成26年、大曲のブランド力を生かした花火の産業化を進めるプロジェクトを立ち上げ、国や県の支援も得て資料館を設立した。
 花火の資料館は東京・両国などにあるが、体験型でアーカイブ機能も持つ「はなび・アム」は全国的にも珍しい。
 竹村宏之館長は「花火通の方からお子さんまで、幅広い世代の方々に楽しんでいただける。周辺の観光施設と組んで、県外からのお客さま誘致も進めたい」と話している。
 鉄骨4階建てで延べ床面積は約1700平方メートル。総工費は約8億2千万円。隣接する別館では企画展として、全国の花火師のはんてんを展示中。JR大曲駅から徒歩10分。入館無料。月曜休館。