山梨の山岳遭難、最悪ペース101人 60歳以上6割 低山ハイクで多発

 

 県警によると、今年の県内の山岳遭難者数は今月19日までに101人となり、年間で過去最多となった前年(180人)の同じ時期を6人上回っている。このうち、お盆期間(11~19日)の遭難者数は前年より6人多い11人だった。60歳以上の人や標高2千メートル以下の山での発生など、中高年に人気の低山ハイクによる遭難が目立つのが特徴だ。 (昌林龍一)

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 県警地域課によると、19日までの山岳遭難件数は81件(前年同期比9件減)、死者は12人(同6人減)だった。

 遭難者数だけが増えたのは、甲州市と笛吹市にまたがる茶臼山(948メートル)で4月、県外の50~70代のグループが道に迷い、救出された遭難事故や、お盆期間中の遭難者数が多かったことなどの影響とみられる。

 お盆期間の山岳遭難は、発生件数が11件(前年同期比6件増)、遭難者数11人(同6人増)、死者1人(前年はゼロ)と、いずれも前年を上回った。

 「15日に帰る」と家族に13日に連絡した後、甲武信ケ岳周辺で行方不明になったとみられる東京都稲城市の50代の男性は、日下部署や県警ヘリが捜索を続けているが、23日現在、見つかっていない。

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 同課の今年上半期のまとめでは、遭難者の約6割が60歳以上で、標高2千メートル以下の山での遭難件数が約7割を占めた。また、遭難件数の5割強がグループでの登山中だった。

 遭難者のうち、県外から訪れた人が約9割を占めるのも特徴だ。

 原因別で、全体の約4分の1が滑落。転落や転倒、道迷い、発病も目立った。

 地域課は「低い山は標高の高い有名な山に比べて登山道がわかりづらいので、甘くみないように。夕暮れの道迷いに備え、ヘッドライトを装備して登山計画書を必ず提出してほしい」と呼びかけている。