ネットラジオ局の熱い思い書籍化 「誰もがパーソナリティー、共感呼ぶ」 大阪

 

 インターネット回線を活用し、誰もがラジオパーソナリティーを務めることができるネットラジオ局「ゆめのたね放送局」(門真市)の共同代表、岡田尚起(なおき)さん(41)と佐藤大輔さん(41)が、同局にかける思いをつづった共著「SNSを超える『第4の居場所』」(アンノーンブックス刊)を発刊した。2人は「僕たちの活動を通して、豊かな生き方を示すヒントになれば」と話している。 (木村郁子)

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 ゆめのたね放送局は平成27年6月に開設。561人(今年8月現在)のパーソナリティーは全員が一般人で、元暴走族の居酒屋店長やガンダム好きのオタク、年金受給者ら個性あふれる顔ぶれがそろっている。

 一般のラジオ局のように広告費で運営されているのではなく、パーソナリティー自身が月会費1万800円を負担することによって運営資金を確保。現在では東京から沖縄まで7カ所のスタジオから533番組を配信しており、毎月約20万アクセスを集めているという。

 ユニークなラジオ局誕生の話題は、関西テレビ制作の番組「パーソナリティ始めました~インターネットラジオに託す夢~」でも紹介され、FNSドキュメンタリー大賞にノミネートされるほど注目された。

 本著では、岡田さんと佐藤さんの学生時代や会社員時代から知り合ったきっかけ、人を応援する形としてラジオ局開設に至った経緯などを紹介。ネットラジオの可能性や新たなコミュニティーづくりを模索する方法などがつづられている。

 2人は、家庭と職場に続く第3の居場所としてSNSがあると指摘。しかし、「SNSは自分を良く見せるために誇張することもある。ラジオという媒体を通すことで、個人が伝えたいことが共感を呼び、双方向につながる可能性がある」とラジオ局のあり方を説明している。