世界遺産集落で記念ミサ 長崎・五島 地元出身の枢機卿参加

 
頭ケ島天主堂での記念ミサで「頭ケ島の集落」の価値について話をする前田万葉枢機卿

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)の世界文化遺産登録を受け、長崎県・五島列島の構成資産「頭ケ島の集落」でこのほど、記念のミサが開かれた。ローマ・カトリック教会で法王に次ぐ高位聖職者で地元出身の前田万葉枢機卿(69)が参加し、信仰と観光対応の調和を図るよう呼び掛けた。

 前田氏は6月に枢機卿となった。同県新上五島町に立つ天主堂で、50人以上の信徒に「天主堂建設には大変な苦労があった。大切にしなくてはいけない。天主堂は全ての人に開かれている」と語り掛けた。堂内を心地よい風が吹き抜け、信徒らの賛美歌が響いた。

 同町の自営業、小原浩之氏(65)は「住民が少なくなり、維持するのは大変だが、守りたい」と語った。

 前田氏はミサの後、別の会場で開かれた町主催の登録記念式典にも出席した。「(遺産の登録地が)幸せや平和をつくり上げる場所になってほしい」と祝辞を述べると、会場から大きな拍手が起きた。