口永良部島・噴火レベル4から1週間 噴石や火砕流に警戒 台風など複合災害に備え - 産経ニュース

口永良部島・噴火レベル4から1週間 噴石や火砕流に警戒 台風など複合災害に備え

火山ガスの放出が続く鹿児島県の口永良部島=17日
 鹿児島・口永良部(くちのえらぶ)島で火山性地震が増加し、噴火警戒レベルが4(避難準備)に引き上げられて22日で1週間が経過した。火山活動は依然高まった状態にあり、新岳の火口約3キロ圏では厳重な警戒が続く。台風の接近もあり、地元の屋久島町は複合災害に備え、避難態勢を確認した。
 気象庁は15日、警戒レベルを2(火口周辺規制)から4に引き上げた。同日、火山性地震は37回観測された。その後は1日当たり0~2回と減少したが、21日は午後3時までに7回を観測した。火山ガスの放出量も多く、気象庁は引き続き、火口約3キロ圏で噴石の飛散や火砕流の発生に警戒が必要としている。
 レベル4引き上げに伴い、屋久島町は地域防災計画に基づき、高齢者らにただちに避難するよう促した。21日は台風19号の接近も重なり、全島民に火口約3キロ圏外にある公民館など3つの避難所へ移るよう呼び掛けた。口永良部島と屋久島を結ぶ町営フェリーは、台風の影響で22日まで運休が決まった。
 町によると、島の人口は65世帯105人。現在は来島者を含め約90人が滞在している。町は噴火時には住民の大半を火口から約5キロ離れた避難所「番屋ケ峰」に一時避難させる方針。シャワーやトイレを備え、200人分の食糧3日分が用意されている。避難が長期化する場合はヘリコプターによる島外避難も検討する。
 平成27年の爆発的噴火の際は全島民が屋久島へ逃げ、避難生活が長期化した。口永良部島の中心部・本村地区の区長、貴船森氏(46)は「火山情報を注視し、万全の態勢で備えたい」と話した。