奈良の素材をあめに凝縮 新ブランド誕生「ならBonbon」

 

 大和野菜や抹茶、地酒など、奈良の素材をあめに凝縮した新ブランド「大和飴・ならBonbon」が、奈良市のきらっ都・奈良1階にオープンした。自然の色や香りそのままのあめは、インテリアとしても飾りたくなるような洗練されたデザインの瓶ボトル入りで、老若男女に人気となっている。

 新ブランドを立ち上げたのは、お菓子工房「ドネードゥガトー」(同市)代表の神谷優希さん(60)。きっかけは山添村片平地区でしか採れない伝統野菜の赤カブ「片平あかね」の普及を目指して、奈良女子大と共同で加工品の開発に挑戦したことだった。

 昨春完成した片平あかねのあめは、素材が持つ赤色が鮮やかに発色し、自然の酸味も感じられる素朴で優しい菓子になった。開発の過程で生産者の努力や素材の魅力に触れた神谷さんは、「あめを通じて、たくさんある『奈良のよきもの』を多くの人に知ってもらいたい」とシリーズ化することを決めたという。

 それからはこだわりの農作物を育てる農家や酒造会社を次々に飛び込みで訪問し、「一緒にあめを作りませんか」と頼んで回った。その結果、熱意に共感した生産者から酒かすや農作物を分けてもらい、わずか1年で12種類を完成させた。

 青豆きなこ飴は、宇陀産黒豆の青豆をきなこに加工している。通常の大豆きなこよりも上品な甘みが女性に人気だ。美吉野醸造(吉野町)の「花(はな)巴(ともえ)」の酒かすを使った花巴飴は、舌の上に乗せた瞬間にフルーティーな香りが広がる。清酒も飲んでみたいと思わせる魅惑的な味わい。他にも大和とうきやほうじ茶ラテ、本葛バニラなど味はさまざまで、地ビール味や唐辛子味など変わり種もある。次の商品開発も進行中で、種類はさらに増える予定だ。

 原材料はそれぞれの素材とグラニュー糖、水あめのみで、香料や着色料は一切使っていない。そのため甘みがしつこく舌に残らず、いくつでも食べられる。

 神谷さんは「あめやキャンディーは世界共通で、子供も大人も好き。奈良のお土産として、地元の人にはギフトとして使ってもらいたい」と話した。

                   ◇

 1瓶45グラム入り、500~550円(税抜き)。直営店のほか、インターネット販売も行う。商品や生産者の詳細は、ならBonbonホームページ(http://narabonbon.com/)から。問い合わせは同店(電)090・8796・1427。