大分山崩れ 危険見極め方法確立へ国が研究会

 

 大分県中津市で4月に発生した山崩れを踏まえ、国土交通省九州地方整備局は、雨が降っていない状況でも土砂崩れが起きやすい地形や地質を調べるための研究会を発足させた。平成32年3月までに、危険性の高い場所を見極めるための方法を確立させたい考え。

 福岡市で開いた初会合で鹿児島大の地頭薗隆教授(砂防学)は、複数の事例で地下水が関わっていることを報告した。会合後の記者会見で「地下水の流れを監視することは、警戒を強める手段になる」と強調した。

 研究会は、中津市のように災害が発生する直前の雨量が極めて少ない事例や、降雨から時間が経過してからの崩壊、火砕流の堆積物からなる台地での発生などを対象に議論を進める。

 中津市の山崩れは、4月11日午前3時50分ごろに発生した。同市耶馬渓町金吉で集落の裏山が崩れ、住民6人が巻き込まれ死亡した。大分地方気象台によると、同日午前4時までの24時間で0・5ミリ以上の降雨は観測されていなかった。