観光の「種」、自転車で発掘 山梨県と峡南5町、モニターツアー実施 周遊コース作成へ

 

 県と峡南5町、NPO法人などでつくる「峡南地域創生連携会議」は、10月と11月に首都圏の参加者に限定した自転車による「峡南地域の魅力発見モニターツアー」を実施する。各30人を県ホームページなどで公募している。参加者の意見や提案を観光資源の掘り起こしなどに生かす。今年度内に観光・宿泊施設に情報提供し、自転車周遊コースの作成に役立ててもらう。 (松田宗弘)

 1泊2日で宿泊費は無料。10月27日に早川、身延、南部町で、11月3日には市川三郷、身延、富士川町で実施する。

 事務局を務める県峡南地域県民センターの望月啓治所長は「観光資源の掘り起こしが目的のモニターツアーは県内でも珍しい。県外の参加者に地域では気づかない観光資源を見つけてもらいたい」と話す。

 望月所長は「車の交通量が少ない。地形は起伏に富み、川、山、畑や水田があり単調でない。富士山が眺望できるコースも作ることができる」と自転車で峡南をめぐる魅力を語る。

 先行する取り組みもある。「道の駅 富士川」(富士川町青柳町)では昨年9月、ロードバイクマップを作成し、レンタルサイクルを始めた。

 志村広文副支配人は「活性化の手段として自転車に目を付けた。マイカーやバイク客向けに自転車を置いて、年間100台の利用を見込んだが、現在、月間40台になっている」と手応えを語る。

 マップは道の駅を中心とした約13キロ。トイレ、レストラン、寺院、公園、棚田などの観光ポイントを示した。志村氏も「モニターツアーを通じ、峡南全体で複数の周遊コースができればいい」と期待をかける。

 2020年東京五輪の自転車ロードレースで今月、道志村、山中湖村の通過が決まり、自転車への注目が高まっている。望月氏は「取り組みが県全体の自転車周遊観光の一助になってほしい。県全体で需要が拡大すれば、峡南への波及効果も期待できる」と話す。