コーヒー文化築いた三浦義武/維新研究などに足跡、服部之総 浜田との関わりを講演会で紹介 - 産経ニュース

コーヒー文化築いた三浦義武/維新研究などに足跡、服部之総 浜田との関わりを講演会で紹介

 日本のコーヒー文化の礎を築いた三浦義武と、明治維新研究などに足跡を残した歴史学者の服部之総。島根県浜田市にゆかりのあるこの2人の文化人をテーマにした講演会が19日、同市の石央文化ホールで開かれた。2人と親交のあった石見郷土研究懇話会の岩町功会長が講師を務め、「2人ののちの人格を形成したのは、浜田での寮生活だっただろう」と述べた。
 三浦は、今の同市三隅町に生まれ、独自のネルドリップ製法を編み出したり世界初の缶コーヒーを製造・販売したりして、国内のコーヒー黎明(れいめい)期を支えた。一方、服部は今の同市旭町出身。唯物論研究会の創立に加わり、マルクス主義の視点で明治維新史研究を展開した。2人は旧浜田中学校(元県立浜田高校)で同級生の間柄だった。
 講師の岩町さんは、演劇の道を志し、大学卒業後に東京で活動。その後、島根に戻って高校教員となり、県内の高校で演劇部を創設するなどして「島根の高校演劇の父」と呼ばれる。浜田市で今年3月に上演された三浦を題材にした住民参加創作劇では、監修を務めた。今回、地元が生んだ2人の文化人を直接知るほぼ唯一の人物として、地元の顕彰会の依頼を受けて講演した。
 講演で、岩町さんが大学在学中、浜田へ帰省した際に、友人の父親だった三浦が経営していた喫茶店で、服部と面会したことを紹介。「服部から『明治維新については広く深く科学的に研究しなさい』と言われた」と話した。
 また、2人の浜田中時代に触れ、「当時は生徒の半数近くが寮生活で、2人も寮で過ごした。寮は自治の世界で、のちの2人の人格を形成したのは、寮生活だったといえる」との考えを示した。