龍馬描こうとしていた?! 高知出身の作家・大原富枝の寄贈資料に関連文献 文学館で公開

 

 高知県本山町出身の女流作家、大原富枝(1912-2000年)が高知出身の幕末志士、坂本龍馬についての資料を入れていた封筒が見つかり、同町の大原富枝文学館で関連資料とともに初公開されている。同館は「大原が、龍馬を描こうとしていた可能性を示す資料」と話している。

 野間文芸賞を受賞した代表作「婉という女」で、土佐藩の家老、野中兼山の娘である野中婉の生涯について描いた大原。遺作でも高知の植物学者、牧野富太郎や妻を描くなど、故郷を題材としたものはあるが、同館によると、これまで幕末を題材にした作品はなく、特に龍馬について、大原は著作で「龍馬より、土佐勤王党の武市半平太の方が文学的悲劇を感じる」などと記し、関心は低かったと考えられていたという。

 ところが、同館に寄贈された大原の資料を整理したところ、「高知資料」と赤字で記した封筒が見つかり、中には龍馬についての文献などが入っていた。この封筒は(当時、東京に住んでいた)大原に送られたものを資料入れとして再利用したもので、大原は表に「竜馬」などの文字を記し、関連資料を入れていたという。同館は「もし大原が幕末を舞台に小説を書いとしたら、どのように龍馬を描いていたのかなど、想像がふくらみます」と話している。

 資料は9月24日まで展示。入館料は一般・大学生が300円、小・中学生と高校生は100円。月曜休館。