ひんやり丸太で川下り 徳島・那賀「木頭杉一本乗り大会」

 

 徳島県那賀町の木頭地区で、名産のスギの丸太に乗って川を下る「木頭杉一本乗り大会」が開かれた。材木を運搬する伝統手法を再現。参加者はバランスを取るのに悪戦苦闘し、転落も続出したが、清流の冷たさに笑顔を見せていた。

 那賀町では、道路やダムが整備される昭和30年代前半ごろまで、山から切り出したスギの丸太を川に流していた。しかし、岸や岩に引っ掛かって流れない丸太は、製材業者が「一本乗り」して操り、下流の集積所まで運んでいた。

 5日に行われた大会は、丸太(長さ約4メートル、太さ約30センチ)の上に立ち、竹ざおを手に、川に落ちずに進んだ距離を競う。

 昨年に続いて参加し、初級コースの50メートルに挑戦した同県阿南市の自営業、谷口知輝さん(44)は、「川の流れと一体になる感覚が気持ち良い」と満足げだった。