福知山市役所に「青い目の人形」 平和を考える機会に

 

 福知山市役所(同市内記)のロビーで8日、企画展「学校歴史資料と青い目の人形」が始まった。戦前に日米親善活動の一環として、アメリカから日本に贈られた約1万2千体の「青い目の人形」と呼ばれる人形の1体「ヘレン・ウッド」などを展示。太平洋戦争で、人形の意味も変転した。同市文化財保護係は「夏休み中の子供たちにも見てもらい、平和について考える機会にしてもらえれば」と話している。

 青い目の人形は昭和2年、アメリカの宣教師の呼びかけで贈られ、日本各地で盛大な歓迎会が開かれた。しかし、太平洋戦争が始まり、「敵性人形」として、多くが処分された。

 人形には、それぞれ名前が付けられており、「ヘレン・ウッド」は福知山幼稚園に贈られ、同市で保存されてきた。府内では8体が残っているという。

 同市は平成28年4月から市内の小・中学校にある歴史資料の調査を行っており、その中で新たにヘレン・ウッドに関係のある写真3点が確認された。

 今回の企画展では、ヘレン・ウッド本体のほか、着替えの洋服やパスポート、手紙など付属する品、同市内の小学校での人形歓迎会の写真など計13点が並んでいる。

 企画展は21日まで、同市役所ロビーで開かれ、その後、市内の支所などを巡回する。