立野ダムが起工式 熊本の洪水被害防止に期待

 
立野ダムの起工式でくわ入れを行う関係者=5日、熊本県南阿蘇村

 国土交通省九州地方整備局は5日、熊本県の白川上流で整備を進める治水専用ダム「立野ダム」(大津町、南阿蘇村)の建設予定地で、本体工事の起工式を開いた。阿蘇地域から熊本市中心部を経て島原湾に流れ込む白川の洪水被害防止が目的で、平成34(2022)年度中の完成を目指している。

 国は昭和58年に建設事業を開始した。平成21年の政権交代に伴い見直し対象に選ばれたが、その後、建設継続となった。白川は24年の九州北部豪雨を含め、たびたび氾濫し、熊本市街地に被害を出している。

 式典には自治体関係者ら約200人が出席。九州地方整備局の伊勢田敏局長は、あいさつで白川流域の安心安全の向上につながると強調し「阿蘇の観光資源と連動させ、地域振興の核として熊本地震からの復旧・復興の一翼を担えるようにしたい」と訴えた。

 立野ダムは高さ約90メートル、長さ約200メートル、総貯水量1千万立方メートルで、通常は放水し、増水時のみ貯水する流水型ダム。総事業費は約917億円。