釜石スタジアム公開 復興のシンボル「感謝伝えたい」 - 産経ニュース

釜石スタジアム公開 復興のシンボル「感謝伝えたい」

2019年のラグビーW杯会場になる釜石鵜住居復興スタジアム。木製ベンチには地元のスギが使われた=3日、岩手県釜石市(飯田英男撮影)
 来年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に向け、釜石市が整備を進めてきた「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム」。同市は東日本大震災の被災地で唯一の開催地に選ばれ、完成したスタジアムは復興のシンボルでもある。3日の報道公開には東京からの22人を含む50人が集まり、関心の高さを示した。(石田征広)
 スタジアムは震災の津波で被災した釜石市立の釜石東中学校と鵜住居小学校の跡地約9ヘクタールに整備された。鵜住居川の河口にほど近い。
 完成したのは6千人収容で常設のラグビー専用スタジアム。2試合が予定されている来年のW杯で設けられる仮設スタンドを含めた総事業費の約39億円のうち、釜石市と県の地元負担は8億円の見込み。
 W杯会場になることから、芝はコルクとグラスファイバーの厚さ20センチの芝床に天然芝を植え込んだ国内初の構造が採用された。関係者によると、「芝がよくかんで、はがれない。ハイレベルな試合にピッタリ」という。
 座席も釜石市平田で昨年起きた山火事被害に遭ったスギ800本を使って4990席をぬくもりのあるウッドシートにしたほか、北上市から譲り受けた旧国立競技場の240座席、東京ドームや熊本県から譲られた座席を活用、震災で全国各地から寄せられた支援への感謝の心を込めた。釜石市では「このスタジアムから支援への感謝の気持ちを伝えたい」としている。
 同スタジアムの完成を記念した19日のこけら落としでは、レジェンドマッチ「新日鉄釜石OB-神戸製鋼OB」のほか、歌手の平原綾香さんらのオープニングセレモニー、メモリアルマッチ「釜石シーウェイブスRFC-ヤマハ発動機ジュビロ」が予定されている。