有田川町に一棟貸しの古民家宿「笠松亭」オープン 日本の原風景楽しんで

 

 築150年とも言われる古民家をリノベーションした一軒宿「笠松亭」が1日、有田川町清水にオープンした。1日1組限定の一棟貸しで、建築当時の壁や柱、土蔵が残る建物に宿泊ができる。敷地内には山林や畑なども広がっており、昔ながらの日本の原風景を楽しめるという。

 かつて林業や紙すき、稲作が盛んな地として多くの人でにぎわっていた同町清水地区を活性化させようと、同町のまちづくり会社「地域創生」(三角治社長)が宿を運営する。

 笠松亭は、明治初期に建築されたという古民家「笠松家住宅」を活用。笠松家住宅は江戸時代の大庄屋の分家の屋敷で、平成25年に県内唯一の国の重要文化的景観「蘭(あらぎ)島及び三田・清水の農山村景観」の構成要素の一つとして選定されていたが、家主の転居などに伴いここ十数年は空き家になっていたという。

 空き家になった影響で老朽化が進む笠松家住宅に着目した同社が約1年かけて改修。老朽化対策のための工事以外には極力手をつけずに古民家の趣をそのまま残した。母屋だけでなく、土蔵や長屋、周囲の畑なども使えるように整備しており、まるで建築当時にタイムスリップしたような昔ながらの暮らしが楽しめる。

 1日にオープンを迎え、すでに予約も入ってきているという。三角社長は「今ではなかなか見ることができない古民家なので、子供には新鮮で、大人には懐かしい日本の原風景が体験できると思う。清水地区の新しい観光拠点になれば」と話した。

 1泊税別3万円。食事はついていないが、希望者には有料でバーベキューや郷土料理を味わえるコースがある(8人まで)。また、周辺施設で紙すきやうちわ作りにチャレンジできる有料体験プログラムも用意している。

 予約などの問い合わせは三角社長(電)090・3709・2889。