記録から知る危機的災害 高松市公文書館で企画展 - 産経ニュース

記録から知る危機的災害 高松市公文書館で企画展

 高松市国分寺町の市公文書館で、過去に起こった2つの大きな災害を取り上げた企画展「高松を襲った危機」が開かれている。
 市の職員が作成した公文書や行政資料を収集・保存している同館では、平成27年3月の開館以来4回目となる企画展を開催。4月の市防災合同庁舎オープンに合わせて、過去に襲った災害や危機的状況を公文書から読み解き、防災意識を高めてもらおうと企画した。
 昭和49年に起きた「水島三菱石油重油流出事故」は、製油所の重油タンクが破損し、約8万キロリットルの重油が瀬戸内海へ流出したコンビナート災害。重油の広がりを示した「流出重油拡散状況図」や、77日間の作業を詳細に記した「重油回収作業日誌」などが展示されている。自衛隊員約3千人が派遣された記録や写真も残っており、事故の大きさを物語っている。
 香川県民が度々苦しめられてきた「渇水」に関する公文書も展示。香川用水も早明浦ダム(高知県)も完成していない昭和48年は、善意の井戸を活用したことや、議会で冷房(水冷式)を止め上着を着用しなくてもよしとしたことなどが日誌や市報に記されている。平成6年の渇水の公文書も展示されており、合併前の各町の取り組みが分かる。
 同館職員の川田玲子さんは「当時の人たちの苦労から、自分たちがそのような状況に置かれた時にどうするかを考えたり、家族で話し合うきっかけにしてほしい」と話した。
 8月31日まで。開館時間は午前9時~午後5時。土日・祝日は休み。入場無料。問い合わせは同館(電)087・874・4147。