「桜島大噴火」想定し検証 軽石や灰で災害車両立ち往生も

 
鹿児島市が行った軽石や火山灰が大量に積もった道路での車両走行の検証

 鹿児島市は、活発な火山活動が続く桜島で大規模な噴火が起きた場合を想定し、軽石や火山灰が大量に積もった状態の道路を車両が走行できるかを検証した。市によると、災害時の救援活動に使用する車両でも動けなくなることを確認した。結果を関係機関と共有しながら、今後の防災計画見直しに生かす。

 検証は、死者・行方不明者58人が生じた大正3(1914)年の「大正噴火」に匹敵する事態を想定した。桜島の溶岩採石場跡地に、軽石と火山灰を30センチ~1メートルの厚さで敷き詰め、傾斜付きのコースを設けた。

 重さや駆動方式が異なる約30種類の車を時速5キロで走らせてみたところ、市水道局の給水車や災害派遣医療チーム(DMAT)など、前輪駆動車と後輪駆動車のほぼ全てが、立ち往生した。

 検証に立ち会った京都大防災研究所の井口正人教授は「鹿児島市は坂道が多いため、さまざまな勾配やカーブを想定して検証を重ねる必要がある」と話した。