「例年にも増して良い酒」 香川・綾菊酒造で「呑み切り神事」 - 産経ニュース

「例年にも増して良い酒」 香川・綾菊酒造で「呑み切り神事」

 香川県の酒蔵の一つ「綾菊酒造」(綾川町)は26日、冬場に仕込んだ日本酒の熟成具合を吟味する「呑み切り神事」を開いた。出席者らは秋に出荷を迎える新酒の色や香り、のどごしなどを確かめた。
 神事は寛政2(1790)年の創業以来続く伝統行事。県産米のオオセトと綾川の伏流水で仕込んだ銘酒「国重」の神事は今年で25回目となる。
 同社社員や酒販売店経営者ら約40人が参加。タンクから酒を取り出し、玉串奉納などの後、新酒の味わいを確かめた。出席者らは「おいしい」「さわやかだ」と満足そうな表情をみせた。
 杜氏の宮家秀一さん(49)は「良質なオオセトと冬場の寒さもあり、例年にも増して良い酒ができた。今後もさらなる質の向上を目指したい」と話した。
 同社では昨年から地元の農業法人と連携し、綾川町山田産米のオオセトの栽培を開始しており、収穫した米を使用した「国重」限定酒の売れ行きは好調という。さらに今年は、水田の水位などを計測する水田センサーや環境情報を記録する屋外計測モニタリングシステムを導入。岸本健治社長は「現場で蓄積されたデータの分析を行い、さらに質の高いオオセトを目指したい」と話した。